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ペット可賃貸が見つからない!物件探しのコツ・費用・必要書類まとめ

2026年3月20日

ペット可賃貸が見つからない!物件探しのコツ・費用・必要書類まとめ

東京23区で最多の約95万人が暮らす世田谷区は、豊かな緑、充実した文化施設、多様な街の個性を持つ巨大な住宅都市である

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ペット可賃貸が見つからない!物件探しのコツ・費用・必要書類まとめ

「ペット可で絞り込んだ瞬間、物件が5分の1に減る」 — ペットと暮らす人なら誰もが経験するこの絶望感。東京23区でペット飼育可能な賃貸は全体の約2割。しかも、その「ペット可」の中身をよく見ると「小型犬1匹のみ」「猫不可」だったりして、実質的な選択肢はさらに狭まる。

それでも諦める必要はない。探し方を変え、費用感を正しく把握し、書類を事前に揃えておけば、チャンスは確実に広がる。この記事では、ペット可物件を探している人が本当に知りたいことだけをまとめた。


そもそも、なぜこんなに少ないのか

ペット不可物件が大多数を占める最大の理由は、オーナーにとってリスクが大きすぎるからだ。

退去後に部屋を見たオーナーの悪夢は、壁一面の爪研ぎ跡、フローリングに染みた尿の臭い、そして修繕見積もり数十万円。あるオーナーは大型犬を飼っていた入居者の退去後、50㎡の部屋の修繕に80万円以上かかったと報告している。壁紙の張替えだけでは済まず、床材の交換、下地の補修、脱臭処理まで必要になるケースは珍しくない。

それに加えて、近隣トラブルのリスク。犬の鳴き声で苦情が来れば、対応するのはオーナーや管理会社だ。ペット不可にしておけば、こうした面倒をすべて回避できる。だからオーナーの多くは「わざわざペット可にする理由がない」というのが本音だ。

ただし、風向きは変わりつつある。コロナ禍でペットを迎える人が急増し、ペット可物件への問い合わせは不動産会社の約7割が「増えている」と回答。ペット可物件はペット不可より平均17日早く成約するというデータもあり、空室対策としてペット可に転換するオーナーも増えている。それでも需要に供給が追いついていないのが現状だ。


「ペット可」「ペット相談」「ペット共生型」— この違い、わかっていますか?

物件サイトで見かけるこの3つの表記、実は意味がまったく違う。ここを理解せずに探すと、時間を大きく無駄にする。

ペット可

オーナーが飼育を正式に認めている物件。ただし**「何でもOK」ではない**。ほぼ確実に種類・サイズ・頭数の制限がある。よくある条件は「小型犬1匹まで」「体重10kg以下」「猫不可」など。

注意したいのは、もともとペット対応で建てられた物件と、空室が埋まらないので後からペット可にした築古物件の2種類があること。後者は防音が弱く、ペットを飼わない住民と混在しているため、入居後にトラブルになりやすい。内見のときに「以前からペット可ですか?途中から変わりましたか?」と聞いておくといい。

ペット相談

一番要注意がこれ。 「相談に応じます」という意味で、OKが出るとは限らない。 オーナーが個別に判断するため、ペットの種類・サイズ・年齢・性格次第で断られることも普通にある。

ペット相談物件は築古で駅から遠い物件に多い。掲載されている家賃はペットなしの価格なので、飼育が認められた場合は**家賃の上乗せ(月5,000〜10,000円)敷金の積み増し(1〜2ヶ月分)**を覚悟しておこう。

審査が通りやすいのは小型犬。 躾が行き届いていて、写真写りのいい犬は有利。逆に猫は爪研ぎ被害の懸念から断られることが多い。

ペット共生型

最初からペットと人間が一緒に暮らすことを前提に設計された物件。 入居者のほとんどがペットオーナーなので、犬が吠えたときの反応が「うるさい!」ではなく「大丈夫?何かあった?」になるコミュニティ。

足洗い場、ドッグラン、グルーミングルーム、ペット乗車中ボタン付きエレベーターなど設備が充実。大型犬や多頭飼いに対応する物件もある。猫飼い向けにキャットウォーク付きの部屋も増えてきた。

問題はとにかく数が少ないこと。人気物件は空き待ち状態。家賃も通常のペット可物件より15〜20%高い。ただし、ペット関連費用が家賃に組み込まれているため、入退去時の想定外の出費が少ないのはメリットだ。

代表的なブランドとしては、旭化成のヘーベルメゾン「+わん+にゃん」(最大3匹まで、1階は大型犬可、獣医相談やしつけ教室あり)、Dear WAN Court(犬特化型、礼金なし)、UR賃貸のペット共生住宅(入居者によるペットクラブの自治運営)などがある。


費用のリアル — いくら余分にかかるのか

ごまかさずに整理する。

家賃

ペット可物件は同条件のペット不可より10〜20%高い。HOME'Sの東京データでは、単身向けで約13,000円/月、ファミリー向けで約27,000円/月の差。年間にすると15〜32万円の差額になる。

初期費用

ここが一番痛い。通常の敷金に加えて、犬なら**+1ヶ月**、猫なら**+1〜2ヶ月**の積み増しが標準。物件によっては別途「ペット保証金」が必要なことも。

具体例:家賃10万円・1LDK・犬1匹の場合

  • 敷金:20万円(通常1ヶ月+ペット分1ヶ月)
  • 礼金:10万円
  • 仲介手数料:11万円(税込)
  • 前家賃:10万円
  • 保証会社:5万円
  • 火災保険:2万円
  • 鍵交換:2万円
  • 合計:約60〜80万円

ペットなしなら45〜50万円程度のところ、10〜30万円多くかかる

退去時

ペットによる傷・臭い・汚れは「通常の使用を超える損耗」として修繕費は全額入居者負担

退去時の修繕費の目安:

  • 壁紙張替え(6畳):4〜5万円
  • フローリング張替え:10〜17万円
  • 脱臭処理:3〜20万円
  • 1DKトータル:10〜25万円が一般的
  • 猫・大型犬の場合:50万円以上もありえる

多くの契約には「敷金償却」条項があり、ペット飼育者は敷金のうち1〜2ヶ月分が返ってこない前提になっている。契約前に必ず確認しておきたい。


飼える動物と飼えない動物

ペット可物件でも、何でも飼えるわけではない。

頭数: ほとんどの物件が1匹限定。2匹まで認めるのは約2割。多頭飼いはペット共生型を探すしかない。

サイズ: 体重10kg以下・体高50cm以下が一般的な上限。「共用部で抱きかかえて移動できるサイズ」が基準。柴犬やコーギーはギリギリかアウト。大型犬可はペット可物件全体の**約1%**しかない。

犬OK・猫NGが多い理由: 猫は本能的に爪を研ぐため壁・柱・襖への被害が避けられず、未去勢のオスのスプレー行為は臭いが壁材の奥まで浸透する。猫砂が排水管を詰まらせるトラブルもある。結果として猫飼育者は敷金が犬より1ヶ月多いのが普通で、そもそも受け付けないオーナーも多い。

飼いやすい順: 小型犬 > 猫(可の場合)> 小鳥・魚・ハムスター > うさぎ >>> 爬虫類(ほぼ不可)

共用部のルール: エレベーター・廊下・ロビーでは抱きかかえるかキャリーに入れる。バルコニーでのブラッシングは毛が飛散するので禁止。エレベーターの「ペット乗車中」ボタンは必ず使う。


申込時に揃えておくべき書類

ペット可物件の審査では、通常の書類に加えて以下が求められる。いい物件は即日〜数日で埋まるので、書類は物件探しを始める前に全部揃えておくのが鉄則だ。

必ず必要なもの:

  • ペット飼育許可申請書 — 管理会社の書式。種類・犬種/猫種・生年月日・体重・体高・毛色・名前を記入
  • ペットの全身写真 — 現在のサイズがわかるもの。物件によっては2週間以内の撮影指定あり
  • 混合ワクチン接種証明書 — 動物病院発行のもの。犬・猫とも必要。接種日・ワクチン種類・病院名が記載されていること
  • 狂犬病予防注射済証 — 犬のみ。年1回の接種証明
  • 犬鑑札 — 犬のみ。市区町村への登録証明
  • ペット飼育誓約書 — 管理会社の書式に署名

求められることがあるもの:

  • 去勢・避妊手術の証明書 — 猫はほぼ必須。犬も求められることがある
  • 動物病院の健康診断書 — オーナーによっては、獣医師発行の最近の健康状態に関する書類を求めるケースがある。特にペット共生型物件では躾の状況まで確認されることも

入居後に新しくペットを迎える場合も、飼い始める前に管理会社への届出と承認が必要。 ペット可物件でも無届けは契約違反になる。


ペット不可で飼ったらどうなるか

「バレないだろう」は甘い。発覚経路は近隣からの苦情が約6割。最近はSNS投稿から特定されるケースも。

発覚後の流れ:

  1. ペットの退去命令 — 2週間〜1ヶ月以内に手放すか転居するよう求められる
  2. 違約金 — 契約書に金額が明記されていれば家賃1〜3ヶ月分。家賃8万円なら最大24万円
  3. 修繕費の全額請求 — 猫で45万円、大型犬で80万円以上の実例あり
  4. 契約解除・退去訴訟 — 警告無視なら内容証明郵便→明け渡し訴訟→強制執行。過去の判例では約85%がオーナー勝訴
  5. 弁護士費用込みで150万円以上 — 訴訟まで行ったケースの報告あり

正規のペット可物件を探す手間とコストとは比較にならないリスクだ。


物件探しの実践テクニック

検索の幅を広げる

SUUMO、HOME'S、at homeなど大手に加えて、ペットホームウェブペットアドパークなどペット専門サイトも併用する。サイトごとに掲載物件が違うので、ひとつに絞らない。

条件は「特定の駅」ではなく通勤時間で絞ると選択肢が増える。「礼金なし」フィルターは外す — ペット可物件は礼金ありが多いので、このフィルターだけで半分以上見逃す。「ペット相談」も含めて検索する。

時期を選ぶ

6〜8月が狙い目。 春の繁忙期が終わり、空室を埋めたいオーナーが増える時期。交渉も通りやすい。引越し予定の2〜3ヶ月前から動き始めるのが理想。

ペット不可物件への交渉

実はペット不可でも交渉で覆ることがある。築古・駅遠・空室が長い物件・一戸建て賃貸が狙い目。

交渉のコツ:

  • 敷金の積み増しや家賃の上乗せを自分から提案する — オーナーの損害リスクを自分が引き受ける姿勢を見せる
  • ペットの写真・ワクチン証明・躾の状況を書類で見せる — 「おとなしい子です」だけでは弱い
  • 損傷防止策を具体的に説明する — フロアマット、爪研ぎ対策、消臭対策など

個人オーナーの物件は柔軟なことが多い。大手管理会社は社内規定が厳格で交渉しづらい。

東京でペット可物件が多いエリア

比率が高いのは中央区(約31%)港区(24〜28%)。絶対数では世田谷区がトップクラス。コスパ重視なら京成押上線沿線(葛飾区・足立区)で7万円以下のペット可物件が見つかることもある。


まとめ

ペット可の物件探しは大変だ。選択肢は少なく、費用は高く、書類も多い。でも市場は確実に広がっている。10年前に比べて物件数はほぼ2倍に増えた。

成功のポイントは3つ。

① 「ペット可」「ペット相談」「ペット共生型」の違いを理解して、自分に合った物件タイプを絞る。

② ワクチン証明書・注射済証・ペット写真などの書類を、物件探しの前に全部揃えておく。

③ 閑散期(6〜8月)を狙い、複数サイトで幅広く探す。

費用面では、家賃の1〜2割増し、敷金の積み増し(合計2〜3ヶ月)、退去時の修繕費(10〜50万円)を予算に入れておけば、大きな想定外は避けられる。

大切な家族と一緒に暮らせる部屋は、必ず見つかる。